tweeeetyのぶろぐ的めも

アウトプットが少なかったダメな自分をアウトプット<br>\(^o^)/

プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける - 書評メモ

はじめに

自分用の書評メモです。

アジェンダ

どんな本か

ひとことでいうと
「組織がアウトカムではなくアウトプットで成功を計測してしまうビルドトラップという状態に陥る説明とそこから抜け出す方法について書いた本」
です。

何が書かれているか

3行でまとめると以下のことが書かれています

  1. プロダクト主導組織がプロダクト開発おこなう上でハマる罠=ビルドトラップについて
  2. ビルドトラップを抜け出すために、組織を継続的に価値を創出できるように最適化するガイド(役割、戦略、プロセス)
  3. ビルドトラップを抜け出すために、組織としてプロダクトを成長させて維持できるようにするガイド(組織)

大事だと思ったこと

第Ⅰ部

次の3点がざっくりわかり学びがありました。

  • プロダクトマネジメントとは?
  • プロダクトマネジメントのビルドトラップとは?
  • ビルドトラップを抜け出すために必要なこととは?

以下にそれぞれ軽く説明します。

プロダクトマネジメントとは?

プロダクトマネジメントとは?と聞かれてもひとことで答えるのは難しいですよね。
本書では以下のように説明されていました。

プロダクトマネジメントは、既知の未知を認識して調査をすることとと、未知の未知をへらすことの双方が含まれます。

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既知の既知に基づいたソリューションを実行することは簡単です。
一方で、顧客との会話やデータデータ分析では「未知の未知」を発見することになります。
既知の未知や未知の未知を相手にすることがプロダクトマネジメントの手腕のようです。

プロダクトマネジメントのビルドトラップとは?

本書では、プロダクト開発がうまくいかない状態やプロダクト開発にひそむ罠的なものを「ビルドトラップ」と呼んでいます。

本書の定義文面では以下のように言われています。

ビルドトラップとは:
組織がアウトカムではなく、アウトプットで成功を計測しようとして行き詰まっている状態のこと。
実際に生み出された価値ではなく、機能の開発とリリースに集中してしまっている状態。

たとえば、Mission/VisionやOKRがアウトカム志向になっていないということです。
だいぶ心当たりがありますね...。

ビルドトラップを抜け出すために必要なこととは?

ビルドトラップを抜け出すために、以降の部でそれぞれを説明していく流れになっています。

  1. [Ⅱ部] プロダクトマネージャの役割とうまくスケールする構造をどう作るか
  2. [Ⅲ部] 戦略がこの役割をどうサポートするか
  3. [Ⅳ部] プロダクトチームが戦略を達成するためのプロセス
  4. [Ⅴ部] 組織がこれを維持するための方針、文化、報酬制度をどう設定するか

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第Ⅲ部-戦略、第Ⅳ部-プロセス

Ⅲ部とⅣ部がとても参考になりました。

戦略

まず「戦略」。
本書では戦略について以下のように書いています。

良い戦略とは計画のことではありません。
戦略とは意思決定を下すのに役立つフレームワークのことです。
戦略策定は企業の方向性を決めるプロセスであり、意思決定のフレームワークを作るプロセスです。

戦略フレームワークの強力な点は、細かいことに目を向ける前に全体を考えるように仕向けてくれることというあたりも納得感があります。

戦略展開と戦略策定

戦略、戦略展開、戦略策定について。
戦略展開と戦略策定ははじめて聞きましたが、それぞれ以下の意味らしいです。

  • 戦略: 組織全体で語られるストーリーを相互に結びつけ、特定の時間枠における目的とアウトカムを説明するもの
  • 戦略展開: ストーリーを伝えて足並みをそろえる行為。組織全体を通じて適切なレベルの目標を設定し、チームが行動できるように活動範囲を狭めること
  • 戦略策定: 企業がどの方向に行動すべきかを判断するプロセスであり、意思決定のためのフレームワークを開発するプロセス

戦略展開を図にしたのが以下。

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プロセス

また、戦略/戦略展開を達成するためのプロセスとして「プロダクトのカタ」があるという話しも参考になりました。
プロダクトのカタは、作るべき適切なソリューションを明らかにするプロセスのことであり、問題解決の観点でのプロダクトを作る方法でもあります。

プロダクトのカタを図にしたのが以下。

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感想

プロダクトマネジメントに限らず、大きな成果を達成する仕事には戦略やプロセスが必要です。
本書でいう戦略やプロセスは汎用的に参考になると思いました。

おわりに

戦略展開とプロダクトのカタは、わりと普通の仕事でも使えそうですよね!